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こんにちは、Kazukiです。34歳、3歳の娘を持つ大阪の働くパパサウナーです。
このブログでは毎回「今日の一杯」を書いていて、だいたいハイボールなのですが、今回家で飲んだカバランのハイボールが想像以上に良かったので、単独で書きます。
飲んだのはカバラン トリプルシェリーカスク。一口目で「あ、これフルーティーだ」と分かる、はっきりした甘い香りでした。
以前サウナ後のハイボールに合うウイスキー3本という記事で角瓶・ジェムソン・白州を挙げましたが、あそこに4本目を足すなら間違いなくこれです。
カバランとは:台湾のウイスキー
スコッチでもバーボンでもジャパニーズでもありません。台湾のウイスキーです。
蒸留所があるのは台湾北東部の宜蘭(イーラン)県。金車グループが2006年に製造を開始し、2008年に第一作の「クラシック」を発売しました。まだ20年経っていない、かなり新しい蒸留所です。
名前の由来は、この地に暮らしていた原住民族「カバラン族」から来ています。
なぜ若いのに美味しいのか:暑さを味方にした
ウイスキーは普通、長く寝かせるほど良いとされます。スコットランドの冷涼な気候で20年、30年と熟成させる——というのが定石です。
ところが台湾は亜熱帯で、夏は40度近くまで上がります。普通に考えれば、ウイスキー造りには不利な環境です。
カバランはこれを逆手に取りました。高温だと樽との反応が早く進むため、熟成のスピードが桁違いに速い。スコッチの何年分かを、短期間で進めてしまうわけです。
結果として生まれるのが、トフィー・バニラ・トロピカルフルーツといった甘く華やかな香りです。若いのに薄くない。むしろ濃い。
これをハイボールにするとどうなるか
今回飲んだトリプルシェリーカスクは、とにかくフルーティーでした。
炭酸で割った瞬間に、甘い果実の香りがぶわっと立ち上がります。ハイボールにすると香りが飛んで薄くなる銘柄もありますが、これは炭酸が香りを運んでくる感覚のほうが近い。
家で、しかも普段の角瓶と同じ作り方で飲んだのに、まったく別の飲み物になっていたのが面白かったです。
シングルモルトをハイボールにするのは「もったいない」と言われることもありますが、カバランに関してはむしろ正解だと思いました。
理由は香りの強さです。もともとトロピカルフルーツ系の華やかな香りを持っているので、炭酸で割っても香りが負けません。むしろ炭酸が香りを持ち上げてくれる感覚がありました。
以前の記事で「サウナ後の一杯目は香りが強すぎると重い」と書きましたが、カバランの香りはスモーキーさではなく果実の甘さなので、整った身体にもすっと入ってきます。ここが角瓶やジェムソンとの決定的な違いでした。
トリプルシェリーカスクとは:3種類のシェリー樽
名前の由来がそのまま製法になっています。オロロソ・ペドロヒメネス・モスカテルという3種類のシェリー樽で熟成させているから「トリプルシェリー」です。
シェリー樽はもともと甘く濃い風味を与えるものですが、それを3種類も使うことで、ドライフルーツ、キャラメル、トロピカルフルーツといった甘さの層が幾重にも重なります。
飲んだときの「フルーティー」という第一印象は、まさにここから来ていたわけです。後から製法を知って納得しました。
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値段:普段飲みではないが、白州よりは手が届く
正直に書くと、安くはありません。ただ白州ほどではないのがポイントです。
カバラン クラシック:蒸留所の看板ボトル。カバランの個性がストレートに出ているタイプです。
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カバラン コンサートマスター:シェリー樽やポート樽で後熟させたシリーズ。クラシックより甘みとコクが強く出るとされ、価格も一段下がります。「カバランを試してみたい」という最初の1本には、こちらのほうが入りやすいかもしれません。
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私の位置づけとしては、角瓶が普段飲み、白州が特別な日、カバランはその間です。「今日はちょっといいものを」という日に、ちょうどいい存在でした。
炭酸水は変えたほうがいい
これは前の記事でも書いたのですが、改めて。ウイスキーのランクを上げるより、炭酸水を変えるほうが安上がりで効きます。
北新地の伝統的なハイボールは、ウィルキンソンのタンサンを使って氷を入れません。薄まらないうえに炭酸が強いので、少量でも刺激が残る。カバランのような香り重視のウイスキーほど、この差が出ます。
このあたりの話はサウナ後のハイボールに合うウイスキーと、大阪サウナ×サ飯×ハイボールの3ルートにも書きました。
同じ「若い蒸溜所」という切り口だと、1995年にできたアラン島の蒸溜所もあります。シェリーカスクは55.8度で、加水も冷却濾過もしていません。
まとめ
台湾ウイスキーは、もう「珍しいもの」ではありません。高温という不利な条件を熟成の速さに変えてしまった発想が面白いですし、実際に飲んで美味しかったので、それが全てです。
サウナ後の一杯として、香りが強くてもスモーキーではない、というのはかなり貴重なポジションだと思います。(整った直後の身体には、刺激の質が合うかどうかがけっこう効きます)
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。また、サウナ直後は脱水状態になっているため、飲酒の前に必ず水分補給をしてください。
※価格は執筆時点のものです。最新の価格は各ページでご確認ください。

